献血、ケータイ、アニメ、その他雑感。
読了:イノセント・デイズ
2014年11月04日 (火) | 編集 |
「整形シンデレラ」とよばれた確定死刑囚、田中幸乃。その女が犯した最大の罪は、何だ?

殺されたのは三人だった。幸乃の元恋人だった男の妻とまだ一歳の双子の姉妹。なぜあの夜、火は放たれたのか? たったひとり幸乃の無実を信じ、最後まで味方であり続けようとする男。なぜ彼は、幸乃を信じることができるのか? すべてを知らされたときあなたは、真実を受け入れることができるだろうか? 衝撃指数極大値。圧倒的長編。
新潮社HPより)



イノセント・デイズ

「なんか、いかにもだよね」

そもそもこの本を知ったきっかけは、日曜日の朝ランニングしながらNHKのラジオを聞いてた時だった。本の著者にインタビューする形式で紹介されたのがこの「イノセント・デイズ」だった。

構成というか目次(新潮社のHPにのってる)が凝っていて、判決の主文から引用して、田中幸乃という人物を描いている。社会派ということだったり、目次の構成に興味をひかれた。

ラジオで著者は、見た目とかで決めつけてしまうことに疑問を呈したかった、みたいなことを言っていたので、上記の引用したセリフがあるんだろうなーと。

いろいろネタバレになりそうなんで、追記で。
結局、田中幸乃は無罪で、その証拠を昔の友人が突き止めたが、死刑執行には間に合わず、刑は執行されてしまう。

いろいろ考えさせられた。例えば、死刑執行が取りやめになるストーリーもかけたと思う。田中幸乃の持病とかもあったし。ただそれで幸乃は幸せだったのか、と。そもそも幸せ云々言う前に裁判で無実の人間が死刑になることはおかしいのではないかと。でも幸乃は殺人を認めてしまっている訳だし・・・。

巻末の参考文献みたら、作者もいろいろ考えてこのストーリーにしたのだなぁと分かったが。


「もう恐いんですよ。佐渡山さん」

その声が全身に染み渡っていく。

「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」

そして幸乃は微笑みながら、ゆっくりと私から視線を逸らした。

「それは何年もここで堪え忍ぶことより、死ぬことよりずっと恐いことなんです」



幼いころから、父から、仲の良かった”丘の探検隊”の友達から、中学生の親友から、恋人の敬介から、裏切られたと感じた幸乃の最期は綺麗だった。
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