献血、ケータイ、アニメ、その他雑感。
鑑賞:ブリッジ・オブ・スパイ【字幕】
2016年01月23日 (土) | 編集 |
そんな訳で1週間のうちに2回映画を見に行くという、人生でもまれな出来事。週末は雪で荒れる模様だが、土曜日の昼はそうでもなかった。スクリーン数も少なくなっていくだろうから、時間のある今のうちに行ってみた。見たのは「ブリッジ・オブ・スパイ【字幕】」。

知るきっかけは、溜息通信の1/10の記事(追記に該当記事を全文引用)。

長時間の映画ということで、前回の反省を踏まえ、3時間ほど夕方に仮眠して、20時からのを見た。

周りの席には誰もおらず、気兼ねなく集中して見れた。

ストーリーは、アメリカの弁護士がソ連のスパイの弁護をし、ソ連と東ドイツにつかまった別々のアメリカ人を取り戻すという話。なかなか集中して見れた。一番印象に残ったのは、ベルリンの壁がつくられている途中、東側にいた学生が恋人と一緒に逃げようとしたとき、壁が降りてきて逃げられなくなったとき。映画館にもかかわらず、「あっ」とリアルに声がでてしまった。たまにはアニメばかりでなる実写もいいものだ。

そのほか印象に残ったのは、
”不屈の男”(ソ連のスパイが主人公を評して)

「不安か」「それは必要か」というやり取り。3回ほどでてきたかな。

分かりやすい対比
 スパイの弁護をしているとき、電車内で乗客の冷たい視線を浴びる
 スパイの交換を成功させ戻ってきたとき、電車内で乗客の視線を浴びたとき

 電車内から見る景色
   ベルリンでは壁を乗り越えようとした人が射殺される
   アメリカは壁は無く、少年たちが無邪気に鉄柵を乗り越えようとしている

最後にソ連のスパイからのプレゼントとして贈られる絵がかっこよかった。

今も良いか悪いかは別にして国家間のいろいろなかけひきがあるだろうが、その中で主張を通した弁護士の凄さ。パンフレット欲しかったが、閉店まじかなので店員おらず、ベル鳴らしてもこなかったので、また別の機会に買いに行こう。
――溜息通信―――――
<1月10日>(日)

○どうも昨年末以来、映画が癖になってしまいました。今日は『ブリッジ・オブ・スパイ』。スピルバーグ作品を見るのは『リンカーン』以来かな。

○いい映画です。いまどき2時間を超えて、まったく飽きさせないところはさすがです。そもそも有名監督が1月に封切りする映画というものは、必然的にアカデミー賞を狙っているわけでして、「ね、映画ってこういう風に撮るんですよ」と言っているみたいなところもある。ま、スピルバーグは『シンドラーのリスト』と『プライベート・ライアン』で2度も取ってるからいいじゃん、と思いますけど。それとも、『ミュンヘン』と『リンカーン』で逃したのが悔しいのかもね。

○それから主演のトム・ハンクスはあいかわらずよろしいです。いつも通り、アメリカの良心を体現するような役柄です。さらに彼が、弁護士として守るソ連のスパイ役(マーク・ライランス)の存在感がすばらしい。スピルバーグが戦争を撮るときは、ロシア人や日本人はあまり悪く描かない。でもドイツ人は無茶苦茶ひどく描く。その法則は、今回も健在だったような気がします。

○舞台は1950年代の冷戦時代。多くの人の記憶の中で、スカッと抜け落ちている部分じゃないかと思います。学校で教わる核戦争の恐怖に怯える子供たち、東ベルリンに築かれる「壁」の怖さ、U2撃墜事件などです。個人的には、あの時代におけるソ連と東ドイツの微妙な関係、というのが勉強になりました。なるほど、そういうもんですよねえ。アメリカは当時の東ドイツを承認していなかった、というのも知りませんでした。

○概して後味のいい映画なんですが、気になるのはCIAという組織の陰険さ。政府というものは、あるいは官僚機構というものは、とっても保身的な存在なのである。この映画の中でも、善意の民間人=トム・ハンクスにリスクを押し付けてしまう。うまく行ったらしめたもの、失敗したら知らんぷりをする。ずるいよねえ。こういう部分は、きっと時代を超えて今も未来も変わらないに違いありません。

○ということで、佳き映画でありました。ただしアカデミー賞を取るためには、もうちょっとサプライズというか、理解に苦しむような闇の部分が必要であるような気もする。どうも前回の『スターウォーズⅦ』もそうですが、見終わって安心するようなラストであると、もう少し騙してほしかった、などと考えてしまう。観客とはまことに欲深なものなのです。
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