献血、ケータイ、アニメ、その他雑感。
鑑賞:マネー・ショート
2016年03月28日 (月) | 編集 |
ブリッジオブスパイに続き、溜池通信(追記に引用)で取り上げられていて、気になっていた映画。なかなか見に行く機会がなく、このままだと上映終了しそうだったので、仕事終わりだが、月曜日1100円キャンペーンを利用して見に行く。

18時から2時間。ネットで席予約。ゆっくり席選べるから楽だ。4席くらいしか埋まってない。前の方のE列選んだが、ちょっと前過ぎて、全体見ようとするとしんどかった。反省。仕事の疲れもあり、前半はウトウト。説明聞いてないと理解できないかと思ったが、なんとかなった。

これまた事実に基づく物語

サブプライムローンに端を発する金融危機を描いた映画。サブプライムローンの問題点を早くに見抜き、逆張りした人達からの視点。3組ほど。左目が義眼の人、ファンドの人、成り上がろうとしてる若者。住宅バブルは本当かを調べる現地調査で、審査なしでローンが通ることをストリッパーに聞いてるのが迫力あった。

結果的に儲けても、金融システムの破綻で泣くのは弱者ということに涙するファンドのボスが印象的だった。

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<3月12日>(土)

○映画を観てきました。このページで激賞されている『マネーショート』です。いやあ、懐かしいねえ。金融危機の一部始終をおさらいしたような感じです。当溜池通信でも、ひところは連日のようにその手のことを書いていたものです。そういえば、拙著『オバマは世界を救えるか』(新潮社)も今じゃ絶版なんですよねえ。

○考えてみたら、アメリカの住宅バブルは2006年がピークで、サブプライム問題が浮上したのが2007年。そして完全に崩壊したのが2008年。もう10年近くが経過している。それだけ時間が経過すると、やっと映画にできるようになったのですね。ウォール街はもちろんのこと、フロリダの住宅産業の様子など、当時の状況を微細に紹介してくれています。ところが加熱するバブルを疑って、金融システムが崩壊するという逆張り(The Big Short)に賭けたユニークな男たちが居た。この映画は、「2008年金融危機」の「正史」になるかもしれません。

○もっとも日本で普通の人が見たら、「なんじゃこれ?」でしょうね。

問い:次のうち、空売りしていちばん儲かるのはどれでしょう。 ①MBS、②CDO、③CDS

○なーんて世界ですから。(たぶんCDSだと思うけど、間違っているかもしれません)。字幕の翻訳が、とっても苦労を重ねているシーンがいくつもあったような。多少なりともあの世界を知っている人が、「おお、懐かしい」などと言いながら見るのが適しているのかもしれません。もっとも、金融界のど真ん中に居て被害をこうむった人たちにとっては、まことに不愉快極まりない映画であるかもしれませんが。

○さらに言えば、ここで描かれたような事態によって、アメリカ経済はとんでもないことになってしまった。失業率は10%にまで上昇し、それが半減した今もその影響が残っているわけで、多くのアメリカ人にとっては笑うに笑えない映画ではないかと思います。誰か他人の強欲のせいで、家を失った、仕事を失った、プライドを失ったという人たちが大勢存在する。だから「ウォール街を選挙せよ!」という運動もできたし、ドット=フランク法なんてものもできた。そして2016年の大統領選挙も、ご案内の通りわけのわからないことになっているわけでして。

○ひとつだけ注文を付けますと、あの金融危機を「リーマンショック」と呼ぶのは日本特有の現象です(中国のエコノミストなども一部使っているような気がしますが・・・)。英語で書かれた記事で"Lehman-shock"という言い方は見たことがなくて、だいたい"The 2008 Financial Crisis"とか、"The Global Financial Crisis"といった言い方をしてますね。(ちなみにWikiでは"Financial Crisis of 2007-08"となってました)。この映画の中でも、リーマンブラザーズ社はちょこっとしか出てきません。日本から見ると、2008年9月15日にすべてがひっくり返った印象になるのですが、この映画は「強欲」「傲慢」「享楽」「慢心」といった原因をキチンと描いている。

○この映画が描いているのは、過去に何度も繰り返されてきた金融にまつわる物語の最新版です。だから、ちゃんと語り伝えていかなければなりません。でも、きっと忘れてしまう。人間だものなあ。☆4つ。
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